久しぶりの悪夢だわ。

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「お前、俺の事ご主人様って 呼べよ。俺はメス豚って呼ぶ。」 「…。」 自己紹介(?)の意味ないじゃん。 とか思うが、昔から無駄に 順応力のある寝留は早くも 慣れてきたので睨むだけにする。 「反抗的な奴だな。」 ぼそっとサド…大地が呟いたが 寝留はもう眠くなっていたので 寝る体制に入る。 …が、ある事に気付く。 「ねぇ、むーちんどこ?」 「何だよそれ。つか敬語。」 むーちんとは、 寝留愛用のバク型枕の事である。 「枕ー。バクのやつ。 あれないと必ず悪夢見るの。」 「それなら俺の物にした。」 思わぬ言葉に寝留は どこからか武器を取り出して サド…大地の頭に振り下ろした!! ドガッ!! 「うわっ!?あぶねっ!」 「黙れサド野郎。 貴様こそ夢の中の住民の分際で。 私の眠りを妨げる奴は誰だろうが ぶん殴る。むーちん返せ。」 そう言う寝留の目は吊り上がり 眼力が半端ない。 目、瞳孔共に全開である。
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