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「きゃあ゛ぁぁーー…。」
闇に響く断末魔。
月夜に映る紅き海と
紅く染まった影。
「脆すぎ。つまんない。」
『ソレ』はもう動かなくなった『モノ』にそう呟くと静かに闇に消えた。
暗く深い闇。
そこはひどく心地よく、僕を包み込んでくれる…。
「おぃー…暁斗!?」
意識が…、戻ってくる。
「ふぇ~…。ん…ぁれ? もしかして僕、寝てた…?」
目を擦りながら声がした方を見る。
その目は目の前の席に向けられた。
「おうッ、爆睡してたぜ。」
「はぁ~。まぢで? 先生とか大丈夫だった?」
クシャクシャと頭をかきながら聞く。
僕の名前は蓮条暁斗
そして今僕の目の前にいるのは桐生冬瑚(きりゅうとうご)
一応友達。
なんというか腐れ縁?
冬瑚とはある事件以来一緒にいることが多くなった。
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