日常

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    「あぁ、午後は自習だったからな。」   少しそっけなく返ってくる。   「そっか…。ょかった。」       そぅ言って辺りを見回すとすでに日が落ちかけていることに気づいた。     「ー…、!! ちょっとまって。僕いつから寝てた?」     「あぁ~。俺が気づいた時にはすでに寝てたぞ。え~ッと、5限目始まってすぐ。」       (あちゃー、) 「もしかして待っててくれた?」     少し期待して聞いてみたがそんな思いも虚しくも消え去った。       「なわけねぇだろ、呼び出されてたまたま戻ってきたらまだお前が寝てたから声掛けただけだ。」       「やっぱそうだょね…。でッ、呼び出しって?先生?先輩?」     体を前のめりにし、 少し悪戯ってぽく聞いてみたが、思いっきり睨まれた。         「ごめん、ごめん。また女?今月はいって何人目だっけ? …クスクス。」   不適な笑みを浮かべ聞く。       冬瑚ははっきり言ってモテる。性格こそ乱暴でおおざっぱだが容姿は上の中。     印象的な赤いメッシュの入った髪にキリッとした鋭い目。 背も高く顔もいい。   おまけにスポーツ万能。 ……勉強はまったくだめだがー…。     これだけ揃っていてモテないわけがない。    
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