決意(けつい)

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あれから1週間後……。 俺はとあるカフェにいた。 外の景色を見ながら、カフェ特製のミックスジュースをすすっている。 1週間前に俺が退院する時、受付ではすでに美香子が治療費を支払っていた。 俺は医者に、美香子について色々聞こうとしたが、患者の情報は一切教えれないとのことだった。 それでも俺は、「お金を返したい」と言って、せめて連絡先だけでもと思い医者に頼み込んだ。 医者は、「ほんとはいけないんですが、仕方ないですね」と言い、俺にそっと住所と電話番号を教えてくれた。 何故か俺は緊張しながらも、急いで病院の公衆電話から美香子の番号にかけてみたが、受話器から聞こえてきたのは、今は使われていないというアナウンスの声だけだった。 番号が違うと言うことは、おそらく住所も出鱈目だろう。 それでも諦めきれず、俺は美香子が出ていった方向だけを聞き病院を出たが、勿論それだけの情報では見つからず、俺はその場はあきらめ自分のマンションに帰ることにした。 それから俺は何とか探す方法をと思い、俺は興信所で働いている知り合いに依頼した。 奴は「1週間待ってくれ」といい残し、今日がちょうど1週間後である。 待ち合わせは、奴が常連の店とのことだ。 いつになったらくるんだと思い、入り口を見ていると、突然ドアについている鐘が鳴り1人の男が入ってきた。 そいつは俺を見つけると、息を切らしながら俺の対面に座る。 「すまん、少し遅れてしまった」 そう言うと、息をゼイゼイと切らせながら、ハンカチで汗を拭き始めた。
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