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ある程度この計画は
成功しましたが
困ったことに
わたくしとルイ16世との
あいだに子が
生まれないため
新しい憎まれ役
つまり愛人を作る
わけにいかなかった為
ルイ15世がご崩去
されたとき
悪役をかって出た
デュバリー夫人が
宮廷を去らなくては
ならなかったのです
これは大変なことで
愛人が公式の場で
権力を握り
王妃や国王を
誹謗中傷から
守るシステムが
なくなるということで
ございました
そうなると王妃となった
わたくしが次に
国王陛下を守るため
憎まれ役を
演じなくては
ならなくなったのです。
革命か起こるのも
時間の問題
でしたからわたくしは
ありとあらゆる
贅沢をしました
そしてとうとう
革命が起きたのです。
わたくし達はすぐに
ニコル・ド・オリバを
秘密裏に呼びました。
わたくしの代役を
つとめるためです。
わたくしの人気を
凋落させた首飾り事件で
わたくしを演じた彼女は
わたくしに似ていました
事件前からわたくしは
いざという時のために
彼女に代役を
頼みました。
彼女は快く承諾をして
わたくしの侍女と
なりました。
わたくしの癖や
礼儀作法を
教えるためです。
彼女はすぐ覚えました
彼女は本当に
いい娘でした。
首飾り事件を
ラモット夫人に
けしかけたときも
彼女はみごとに
やり遂げましたしね
首飾りは
ラモット夫人が
バラバラに他国に
売りましたが
すべて回収し
それをまた細工し
売りました
そしてそのお金を
ウィーンへ
送りました
そしてわたくしは
ニコル・ド・オリバに
すべて任せ
ウィーンに陛下と
逃亡しました。
ニコルにも
わたくしの友人で
恋人のフェルゼンが
逃亡できるよう
手助けしましたが
失敗しました
しかし
カーネーション事件後
わたくしは
手をつくしましたが
オリバは逃げることなく
わたくしの代わりに
処刑台にたちました
これがわたくしの
フランス王妃としての
人生でした。
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