気持ち

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だんだん 私は独占欲が強くなっていった。 先輩のときは 私はみんなに好かれている先輩が大好きで 独占したいなんて 思ったこともなかった。 なんで私には可愛い仔なんていないよ。とかっていうウソつくの? とか。 菜実に愚痴ってみたり。 急に不安になって 会いたくなった。 メールしてみた。 学校帰りの 暗くて風が強い夜に 私は公園で 彼が家から来るのを待ってた。 『今家でるから』 ってメールがきて 結構待ってて 少し 『もしかして、こないとか? いや、ケガしたとか? かなり待たないといけない的な?』 って、ちょっと怒ってた。 誰もいない公園は 怖くて、、 すると なにかが見えてきた。 晃くん。 走って来た。 私、 泣きそうになった。 自転車とか使ってくるのかなって 思ってたのに。 わざわざ 寒い中 私のとこまで 走って来てくれた。 そして 『俺になんか言いたいことあったら言って。』 って、晃くんは言った。 『言っていいから。 菜実ちゃんが 祐奈が愚痴ってるって教えてくれてさ。』 私 ちょっと引っかかった。 菜実が? なんで勝手に言うの? って。 『私、別に不満ないよ。』 ウソついた。 本当は不満だらけ。 なんで 先に私じゃなくて 菜実に聞いたの? なんで? 走って来てくれたのは すごく嬉しいし 私の不満を聞こうとしてくれてるのも嬉しい けど 私、モヤモヤ消えないよ?
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