気持ち

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不安で モヤモヤが もうムカムカに変わってた。 塾の頼りにしている男性教師に 『晃くんが私のことどう思ってるか聞いてもらえますか? 晃くんが別れたいなら私別れたっていいし。 もう辛いのヤダ』 ってメールした。 そのメールを送ったときには 私たち1日に2回くらいしかメールしなくなってた。 地元の友達と久々に語っている時に 晃くんからメールがきた。 嬉しくて ケータイを見ると 『早紀ちゃんて知ってる?』 って。 なにそれ。 なんで他の女の子のこと聞くの? 友達も怒ってくれた。 私は 『知らないし。 つか今友達と語ってるからメールしないで』 って返した。 そして帰り道。 家が近い仔に 『祐奈はもう、好きじゃないの?』 って言われて 我に返った。 私、なんてことしたの? 好きなのに。 メールしないでなんて。 先生からメールがきた。 『晃くんから相談があったんだけど 俺、祐奈と離れたくないですって 晃くん言ってたよ。 祐奈ちゃんは 今まで年上の人と付き合ってきたから 不安になったことなかったんだね。まだ晃くんは大人じゃないから、少し考えてみて。』 ってきた。 不安だったの 私だけじゃなかったんだね。 また泣いた。 バカだ。私。 家に帰って 電話がきた。 『俺、冷たい?』 私、寂しいって 言った。 ちゃんと。 『ごめん。 他にも、言っていいから。』 って言ってくれたけど また私 どっかで良い子ぶった。 『大丈夫。晃くんは優しいから。』 ウソ。 でも、 この時は 彼の気持ちが分かって 嬉しかった。 また 大好きになった。
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