Case2

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真っ赤に染まった視界。 生徒達の叫び声。 ピチャッと冷たい感覚がして頬に手を触れると赤い液体。 暫く何が起こったのか判らなかった。 ただ、ここに居ては危ないと、直感的に思った。 「妃夜乃!行こう!」 真美が叫んだ。 その声で私は我にかえり一気に走り出した。 後ろから聞こえる悲鳴は耐えなかった。 その悲鳴に混じって大人の男であろう声がいくつか聞こえだした。 私と真美に向かって待てと大声で叫んでいる。 もちろん待ったりはしない。 もしも立ち止まったりしたら、それは即ち私たちの死を現しているのだろう。 だから必死に走った。 バス停に隣接する広い森の中を、ひたすら走る。
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