Case4

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走り続けて、ハッと気付くともう其処は知らないところだった。 随分遠くまで来たらしい。 私は走るのを止めて辺りを確かめるかのように歩く。 森は青々と茂っていた葉が消え、目の前に広がるのはただ茶色の枝のみ。 空も曇り、今にも涙を零しそうだ。
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