運命の日

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遥は手早く制服を着て 鏡に向かった   いつも通り化粧を 念入りにすると 頭をお団子にして 満足そうに笑顔を作った   『完璧ー!!』 遥は鏡に写った自分を しばらく眺めていた   『何その ミーみたいな頭』 遥の一つ上の姉、美月が 冷めた目で 鏡を眺める遥を眺めていた   『ミーって何? これ、くーちゃんヘアー なんだけどー!! 美月こそ叶姉妹みたいな 髪型じゃん!』 遥がムキになって 美月の巻き髪を指摘した   『エビちゃん巻なんだけど 遥ムカつく』   『先に喧嘩売ったの 美月じゃん!!』   いつも通りの 朝の姉妹喧嘩に いつも通り呆れた顔して 母が上がって来た   『二人とも バッチリだから 朝ごはん食べてくれる?』
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