231人が本棚に入れています
本棚に追加
自然に自分を殺したいぐらいに憎み始めた。
すぐ近くにあった幸せを気付かずに手放した愚かさに。
確かに体目当てと思われててショックだった…けど逆に言えば体目当てと思ってても別れ話を一切しなかった咲希は俺をそれほどまで好いてくれていた。
…バカだ。
その咲希の愛に気付かずに…その幸せに気付かずに終わらせてしまった。
戻りたい…
あの頃に戻りたい。
でも自分から言い出した終わり…戻りたいなんて都合が良すぎるよな…。
その日、別れてから初めて俺から咲希にメールを送った。
もちろん何気ない話題のメールを。
最初のコメントを投稿しよう!