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2020年8月
俺はある学校の校門前にいた。
「ここ・・・か?」
『聖神代女学園』
【セイカミシロジョガクエン】
青年は一枚の紙を広げた。
「間違いなさそうだな。でも・・・・・
よりによってなんで女子高なんだ?」
青年は疑問を抱きつつ携帯を取り出すと誰かに電話をした。
カチャ!!
「もしもし。伯父さん?うん。・・・・・そう。もう校門前に来てるんだけど・・・・・。あぁ。分かったよ待ってる!!」
待つ事数分。
「あのぅ。久保田さんでしょうか?」
不意に声をかけられ振返るとそこには教師であろうと思われる女性が立っていた。
「はい。そうですけど。貴方は?」
「私はこの学園の教師をやっている藤堂美月といいます。」
そう言って美月は頭を下げる。
「理事長がお待ちになっています。行きましょう。」
「はい。」
藤堂さんに連れられて校舎を歩いて行く。
時々、窓の隙間から授業風景が見れた。
「俺も一年前はあんな事やってたんだろうなぁ。」
フとそんな事を考えていた。
「着きましたよ。」
コンコン!!
「藤堂です。久保田さんをおつれしました。」
「おぉ。来たか入りたまえ。」
ドアが静かに開けられた。
『久保田 新』
『クボタ=シン』
【19歳。去年に高校を卒業したばかり。高校では野球部に入り、4番ピッチャーとしてチームを甲子園準優勝まで導いた。】
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