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「あ、あぁ。分かった。」
柴田は高山に見とれていた。
「お、おい久保田。本当にこの娘は高校生なのか?」
柴田が耳打ちしてきた。
「はぁ?当たり前でしょうが!!」
「そ、そうだよな。」
(最近の高校生はなんて発育してんだ!!)
「おい、お前等。バスから降りろ!!ウォームアップだ!!」
「ハイ!!」
バスの中から元気な声が聞こえる。
「へぇ~。」
練習を見ていたが、中学生とは思えないほど動きが洗練されていた。
「これが中学生ねぇ。確かに全国を制覇しただけの事はあるな。」
マウンドでは本格的に投球練習が始まっていた。
「あれが向こうのエースか。」
身長はパッと見ただけでも180は越えていた。
その長身から繰り出されるボールは瞬く間にキャッチャーのミットに収まった。
「よ~し。いいぞ剛!!」
「まだまだ。これからだぜ隼人!!」
2人は軽く20球を投げ込みマウンドを降りた。
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