⚾第3話⚾       初めての試合

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「あ、あぁ。分かった。」 柴田は高山に見とれていた。 「お、おい久保田。本当にこの娘は高校生なのか?」 柴田が耳打ちしてきた。 「はぁ?当たり前でしょうが!!」 「そ、そうだよな。」 (最近の高校生はなんて発育してんだ!!) 「おい、お前等。バスから降りろ!!ウォームアップだ!!」 「ハイ!!」 バスの中から元気な声が聞こえる。 「へぇ~。」 練習を見ていたが、中学生とは思えないほど動きが洗練されていた。 「これが中学生ねぇ。確かに全国を制覇しただけの事はあるな。」 マウンドでは本格的に投球練習が始まっていた。 「あれが向こうのエースか。」 身長はパッと見ただけでも180は越えていた。 その長身から繰り出されるボールは瞬く間にキャッチャーのミットに収まった。 「よ~し。いいぞ剛!!」 「まだまだ。これからだぜ隼人!!」 2人は軽く20球を投げ込みマウンドを降りた。
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