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(落ち込むのも無理はないか。)
「さぁみんな、次は守備だ。打てなかったのは残念だが、打たれなければ負ける事はない!!しっかり守ってくるんだ!!」
「ハ、ハイ・・・・・」
(みんな相当まいってるな。)
守備につく神代ナインは明らかにさっきまでの元気が無かった。
「さぁ、みんな切り換えて行こう!!しっかり守るよ!!」
その中でも高山は違っていた。みんなを励まし、檄を飛ばす。
そしてもう1人。
レフトで腕を組み、マウンドの遥を見つめる。
(貴方が打たれなければ大丈夫よ。)
神田川の投球練習が終わり、遂に守備が始まる。
「お願いしまーす!!」
トップバッターがバッターボックスに立つ。
(落ち着いて行くよ。遥!!)
(うん!!・・・・・・絶対に・・・抑える!!)
女の子にしては大きく振りかぶり、力強いオーバースローのフォームで腕を振り切る。
ズバンッ!!
「ストラィィィィク!!」
(スピードはそこそこか。)
一球目はアウトローいっぱいに決まる。
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