⚾第3話⚾       初めての試合

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(落ち込むのも無理はないか。) 「さぁみんな、次は守備だ。打てなかったのは残念だが、打たれなければ負ける事はない!!しっかり守ってくるんだ!!」 「ハ、ハイ・・・・・」 (みんな相当まいってるな。) 守備につく神代ナインは明らかにさっきまでの元気が無かった。 「さぁ、みんな切り換えて行こう!!しっかり守るよ!!」 その中でも高山は違っていた。みんなを励まし、檄を飛ばす。 そしてもう1人。 レフトで腕を組み、マウンドの遥を見つめる。 (貴方が打たれなければ大丈夫よ。) 神田川の投球練習が終わり、遂に守備が始まる。 「お願いしまーす!!」 トップバッターがバッターボックスに立つ。 (落ち着いて行くよ。遥!!) (うん!!・・・・・・絶対に・・・抑える!!) 女の子にしては大きく振りかぶり、力強いオーバースローのフォームで腕を振り切る。 ズバンッ!! 「ストラィィィィク!!」 (スピードはそこそこか。) 一球目はアウトローいっぱいに決まる。
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