⚾第3話⚾       初めての試合

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その後2番にあっさりと送りバントを決められ1アウト3塁。 「まずいな。」 そうぽつりと俺は呟いていた。 高山はタイムをとり神田川に近寄る。 「大丈夫、遥?」 「う、うん・・・・ごめん・・・」 「次の相手は3番だからね。気持ちを切り換えて行こう。」 「プレイ!!」 審判のコールで再び試合は動き出した。 (相手は3番。どうしようかな?・・・・・・・・・ ・・・・・うん。遥、まずはここだよ!!) 高山は外角高めにミットを構える。 コクッ!! 神田川もそれに頷き、ボールを投げる。 1球目は見送る。 続く2球目は外角外に外れた。 (次はこれだよ。低めいっぱいにね。) 神田川が投げたボールは高山の指示通りに低めいっぱいにスライダーが決まった。 「はぁ~。大した事ないっすね。」 「えっ!?」 4球目に投げた球は内角ボールからストライクに入るカーブ。 「この程度なら中学にもいっぱいいますよっと!!」 3番の守本は軽くバットを振り、ボールを捉えた。 「レフト!!」 打球はレフトに上がり、それを鏡が必死に追う。 しかし・・・・・ 鏡の足が止まった。 打球はフェンスをギリギリで越えてホームランとなった。
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