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「待てば、お前は投げられるようになるのか、神田川!!」
「・・・・・・・」
俺は再び浜岡ベンチに歩き出す。
「投げられ・・・・ます・・・・」
「なんだって?」
「投げられます!!」
神田川は俺を見つめ、俺は神田川を見つめる。
「どうやら目に力が戻ったな。・・・・・・・・柴田先生、申し訳ありませんがもう少し俺達に付き合って貰いませんか?」
「あぁ。いいとも!!」
「審判。試合を再開してください。」
「分かった。プレイ!!」
俺は神代ベンチに引き上げる。
神田川もなんとか立ち上がる。
「・・・・・遥」
「だい・・・じょ・・・う・・・・ぶ。」
「バッターは4番よ。みんなもう一度気を引き締めて行こう!!」
士気が落ちた神代女ナインに檄を飛ばす。
そして4番町田がバッターボックスに立つ。
「悪いけどもう一発打たせて貰いますよ!!」
(構えに隙がない!!ミスはまた命取りになるわね。まずはインハイにスライダーよ!!)
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