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「ボールが!?」
「そうだ。はっきりと見えるだろ。首振りをする事によって、今よりボールが確実に良く見えてくる。それだけじゃ無く、ヘッドアップを防げる。」
「確かにこれならあたいでも大丈夫かもしれねぇ!!」
上戸が急に立ち上がる。
「どうやらやる気が戻ったな。」
「ストライク!!バッターアウト!!」
植原と南野がすれ違い、植原が戻って来て南野がバッターボックスに向かう。
「どうだったの朱美?」
吉原がすぐに声をかける。
「それが・・・・・・・スッゴク良く見えるんだよ!!」
「そ、そんなに!?」
「うん。真横に来た時なんかほとんど止まってるのと同じだよ!!」
(フフッ!!どうやら反撃の糸口が見つかりそうだな!!)
「神田川!!高山!!ちょっときてくれ!!」
「どうしたんですか?」
2人はすぐに俺の所に来る。
「反撃は7回からになるぞ!!」
「えっ!?」
「それまで凌げるか?」
俺が心配していたのは攻撃より守備だった。
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