⚾第4話⚾       自分達の実力

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ボールは転々と一塁側へ転がっている。 その間にも植原はホームへ走り込む。 ファーストも懸命に走りやっとボールを拾う。 (クッ!!仕方ない!!一点はやるよ!!) 「セカンド。カバーだ!!」 「アウト!!」 植原と南野の活躍でようやく一点をもぎ取った。 「ようやく一点か。」 次は3番伊達。 「うっ!!またこの人か!!」 (確かに!!町田が恐れるのも頷けるな。どうする?) 長野はチラッと柴田を見る。 (監督からの指示はなし・・・・・か。) 「良し!!」 長野は覚悟を決め、ミットを構える。 町田はサインに頷き、ボールを投じる。 一球、二球とストライクを取り、三球目は外角に外れる。 (クソッ!!やっぱり駄目だ!!何処に投げても打たれるような気がする。) 「剛!!」 ビクッ!! (す、すまない!!) 町田は帽子を被り直し、伊達を見つめる。 (こうなりゃ全力投球だ!!) 町田は振りかぶり4球目を投じる。
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