1人が本棚に入れています
本棚に追加
ガチャ、という音と共に音楽室の扉を開けると、其所には一人の少女がピアノを弾いていた。
少女は人が入って来た、という事に驚き、思わず弾いていたピアノを止めて口を開いた。
「あの…。」
「え、あ、悪ィ。歌が聞こえたからまだ誰か残ってんのかと思って見てみただけなんだけど…。」
「いえ、別に大丈夫です。」
少女は知也の言葉に笑った。
「俺、3年の鈴川知也。お前は?」
「え、えと…。浦水由未。3年です。」
由未と知也はそう言って握手した。
最初のコメントを投稿しよう!