1「始まり」

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私も…本当の気持ち……。 「恭平さん!」 言えたら…。 「んっ?」 この…人生。 「なぁに?めぐちゃんv」 楽しくなるかもね。 きっと…あなたは私にとって、 『私に必要な人』 ……だと思うなっ。 「あっ…わ……私!!!」 「んっ?」 「私、きょっ…恭平さんが、すっ……」 「えっ?」 「好きですっ!!」 私顔を真っ赤にして言った。 ついに言っちゃった。 恥ずかしい!!!! 「めぐちゃん。」 「……。」 ビクッ 恭平さんは黙ってしまった。 やっぱり…さっきの嘘だったの!? 私を…からかっただけだった? 私が勝手に浮かれてただけ…? 何とか言ってよ恭平さん!! 「あっ……やっぱ今の…」 なかった事にしてもらおう。 この仲が崩れるのは嫌。 「なっ――」 「オレは……」 えっ…? 「オレはさっき言った通り、めぐちゃんが好きだよ。」 「えっ……」 「めぐちゃんはすごく可愛くて、良い子だから…オレなんて恋愛対称に入ってないと思ってた。」 「……。」 「オレは、かっこよくもないし別に得意な事もない。でも、こんなオレで良かったら…付き合って下さい!!」 恭平さんの顔が真っ赤のまま頭が下がった。 こんな顔初めて見た。 可愛い。 ってか…今、OKされたんだよねぇ……? そう思うと目から次々に涙がこぼれてきた。 「わっ…私なんかで良いの?」 「オッ…オレこそ、オレなんかで良いの?」 「良いに決まってんじゃん!!馬鹿ッ」 そう言って泣き顔のまま恭平さんに抱きついた。 「恭平さん!!」 「よしよし。」 恭平さんが私の頭をなでた。 嬉しい…嬉しいよ…。 16年間生きてて1番嬉しい。 浅井 恵 高校2年生。 ついに私にも春が来ました。 只今……6月後半。
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