熱烈なファン

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このお店に勤め始めて何日か経った頃、女性含めて5、6人でやってきたお客さんの中に私に一目惚れした人がいた。     彼は前に付き合ってた彼女に私が似てるらしく、ずっと私の顔ばかり見ていた。     彼の呼び名は『川ちゃん』  その日からそのお客さんは私の入ってる日は必ず店に来るようになった。     ある日、私はサトムと出勤前に食事をしてると、川ちゃんが一人で入ってきた。     私が他のお客さんと一緒にいたので、すごい怖い顔で睨んでいた。     私は単なるヤキモチだと思って気にしなかったけど、その後、サトムと同伴し、店に入ると川ちゃんも店に来た。     川ちゃんはサトムの横にわざと座り、私との関係を聞いたり嫌なことを言った。     しつこく言うので、私は次回は川ちゃんと食事行く約束すると、彼はやっと機嫌を直し、普通に飲んでいた。     いい年して子供みたいな人だけど、客としては美味しいお客さんではあったので、私はなるべく彼が食事に誘ってくると行くようにしていた。     そのうちにだんだんと私のことを自分の女みたいに思うようになり、彼の行動はエスカレートしていった。
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