第1話 出会い

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カイザはすっかり冷たくなった僕の体を抱きしめる様にマフラーを巻き付けた。 あまりにもマフラーは大きく不格好だったけど、僕を温めるには十分だった。 カイザは暖かいマフラーとあの時の僕にとって何よりも嬉しい言葉をくれた―― 僕はただ黙って大きな手に引かれて歩く、何を言うわけでもない、嬉しいけれど言葉が出てこない。 見慣れない笑顔を見上げられずマフラーに顔をうずめた…… カイザは一人色々喋っている、今から行く所には僕と同い年の子供が二人いること、自分が親代わりをしている事など。
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