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この頃全国でも有数の金山地帯である甲斐国では金の採掘が労働力不足で出来なかった。
そこで行政を担当していた有能な長安を金山の採掘の全権を与えたのだ。
勝頼「ふう……………
ひとまず政務は片付けたな。」
北条との和睦から休む事無く国交の正常化、インフラの整備等で大忙しだった。
周りに散在する報告書を片付けると側に置いてあった茶を飲み、渇いた喉を潤した。
爽快な日射しが部屋に入り心地よい気持ちを出させてくれた。
だがそんな落ち着いた日々は脆く簡単に崩れるのだった………
上杉兵「武田勝頼様におめどおり願う!!」
新府城の城門にはボロボロの鎧の武者が勝頼に謁見を願っていた。
武田兵「暫し待たれよ、勝頼様にご報告を致す故………」
武田兵は勝頼に上杉からの危急の報告が来た事を報告した。
勝頼「何…………
上杉殿からの使者が来ただと?
早く通すのだ!」
武田兵「ははぁ!!」
勝頼は上杉からの使者を通した。
するとすぐにボロボロの兵士が勝頼の眼前に現れた。
上杉兵「お久しぶりでございますな勝頼様。」
勝頼「そなたは…………もしや………
兼続殿か!?」
兼続「はっ、そうでございます。」
一兵卒の上杉兵と思っていた者は直江兼続だったのである。
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