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勝頼「しかし何故このようなボロボロな姿で?…………」
兼続「勝頼様も知っての通り我が上杉家本領である越後北部にて新発田重家が謀反を起こしたのは知っておりますな?」
勝頼「うむ、かなり大規模な謀反で数年もの間持ち堪えておるらしいな。」
兼続「しかし………………
突如西の越中から織田軍による大侵攻が始まったのでございます………。」
悔しそうに兼続は呟いた。
越中は猛将で知られる佐々成政が数年前に御舘の乱での混乱の際に侵攻して制圧されていた。
だが景勝は色部長真・本庄繁長達を配備して越後防衛に徹し、新発田重家討伐に力を注いでいた。
兼続「佐々成政・前田利家・柴田勝家・穴山信君・小山田信茂を筆頭に四万人が越後に雪崩れ込んだのです……」
勝頼「四万だと!?
織田は本格的に上杉家を滅ぼすつもりだな………。
佐助」
佐助「はっ……………」
勝頼が佐助の名を言うと後ろからいつの間にやら佐助が座っていた。
勝頼「すぐに動かせる兵力はどれ程だ?」
佐助「およそ一万数千人と思います…………」
勝頼「高坂昌元・真田昌幸・真田信之・明智秀満を付けて救援に向かわせよ!!」
佐助「ははぁ!!…………」
佐助は頷くと姿を消した。
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