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景勝「昌幸殿か、もう既に会議は終わりましたぞ。」
ハハハと笑いながら景勝はそう言った。
昌幸「こっ…………これは申し訳ありませぬ。」
昌幸は自身が兵達に指示を出している内に会議が終わっていた事に謝罪した。
景勝「構わぬ構わぬ。
では行こうか昌幸殿。」
景勝は自軍の将達を引き連れると陣を出た。
武田軍の将達も続いて立ち上がり、陣を出た。
昌元「では我らも行くとしましょうか。
若殿の成長ぶりも見たいですしな。」
昌幸「そうだな………。
昌信殿の伜であるお主にも期待するとするかのう」
昌幸はニヤッとして出ていった。
昌元「俺なんかに期待しない方が良いですよ。」
やれやれといった顔で昌元も陣を出た。
鳥ヶ首岬で暫く休息を取った後、連合軍はいよいよ糸魚川に向けて進撃を始めた。
一方その頃糸魚川にて着陣する織田軍でも混乱があった。
―糸魚川・織田軍陣営―
成政「勝家様!
何故さっさと進撃をせぬのですか!?今動けば一気に春日山城の喉元を突けるのですぞ!!!」
織田軍武闘派の中でも一番の武将である成政は糸魚川に着陣してから全く動かない柴田勝家に痺れを切らしていた。
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