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清蔵「成政様!!!!」
松原五郎兵衛からの報告を聞き終えた成政にまた新たな報告が入ってきた。
成政「今度は清蔵か。
一体如何がしたのだ?」
清蔵「前方より上杉・武田両軍と思われる軍勢が現れました!!」
その言葉を聞いた瞬間成政はそくざに部隊の陣形を変えるように指示した。
成政「全軍をすぐに糸魚川の川辺に後退させろ!
糸魚川の下流まで出来る限り布陣させるのだぁ!!!」
成政はむやみに攻撃するのではなく、地の利が向こうにある今は絶対防御陣を敷く事で敵の攻撃を待つのだ。
糸魚川は越後の中でも中規模の川であり渡るのは困難であり、防衛には最適である。
成政「この糸魚川に陣を敷いておけばおのずと武田軍は撤退せねばならぬ状況になる。」
成政は軍政に掛けては天才的な実力と腕を持っていた。
瞬時に幾つもの作戦を練り、その中で最適なものを選んだのだ。
その様子は斥侯隊の報告を通して武田・上杉連合軍に伝わった。
景勝「糸魚川に陣を敷いたか………
まずいな………
あそこは防衛に最も最適な場所だ。」
景勝は報告を聞いて暗い表情をした。
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