112人が本棚に入れています
本棚に追加
だがそれは序の口に過ぎず、すぐに別の物体が男に向かって背後から迫る!
だが背後なんて関係ないように、男はすぐにその気配を感じて後ろに振り向く。
そして再び左手を構え、飛びかかる何かを狙う!
男にはその姿がしっかりと見えていた、それは明らかに…異質だった。
細長くて大きなミミズみたいな深緑色の体に生えた一対の翼、そして目の無い顔にある口から生えている無数の触手。
常人が見たら吐き気を催しそうな程に、その物体の姿は異形だった。
―だが男にはそんな事はどうでもいい―
男が左手に力を込めると、再び指先から閃光がほとばしる!
そして命中、再び異形の物を粉々にする。
異形の物達はその事に怒りを感じているのが、次々と不気味な金切り声を上げる!
その音は頭に響き、思考を不安定にするものだったが…男は微動だにしない。
そしてその金切り声を合図に…それは起こった。
突然男を中心に巻き起こる凄まじい竜巻!
正確には異形の物達が男の周りを旋回しているだけだが、これでは抜け出す事はできない。
異形の物は旋回しながら男を睨み、その肉を貪ろうと狙う!
―だが男がそれに動じる事はない―
そして異形の物が狙いを定め、男に向かって次々と飛びかかってくる!
男の反応は素早く、左から来る異形の物を撃ち抜いた後…更に右から来る異形の物を撃ち抜く!
最初のコメントを投稿しよう!