《Tempting Dream》―〈ため息の少女〉

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だがそれは序の口に過ぎず、すぐに別の物体が男に向かって背後から迫る! だが背後なんて関係ないように、男はすぐにその気配を感じて後ろに振り向く。 そして再び左手を構え、飛びかかる何かを狙う! 男にはその姿がしっかりと見えていた、それは明らかに…異質だった。 細長くて大きなミミズみたいな深緑色の体に生えた一対の翼、そして目の無い顔にある口から生えている無数の触手。 常人が見たら吐き気を催しそうな程に、その物体の姿は異形だった。 ―だが男にはそんな事はどうでもいい― 男が左手に力を込めると、再び指先から閃光がほとばしる! そして命中、再び異形の物を粉々にする。 異形の物達はその事に怒りを感じているのが、次々と不気味な金切り声を上げる! その音は頭に響き、思考を不安定にするものだったが…男は微動だにしない。 そしてその金切り声を合図に…それは起こった。 突然男を中心に巻き起こる凄まじい竜巻! 正確には異形の物達が男の周りを旋回しているだけだが、これでは抜け出す事はできない。 異形の物は旋回しながら男を睨み、その肉を貪ろうと狙う! ―だが男がそれに動じる事はない― そして異形の物が狙いを定め、男に向かって次々と飛びかかってくる! 男の反応は素早く、左から来る異形の物を撃ち抜いた後…更に右から来る異形の物を撃ち抜く!
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