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卑しい僕のちっぽけな心
僕は電車の中で一人考える
座席に座り一人考える
歳をとり背筋の曲がったお婆さんが席を求めて歩いている
僕は席を譲りたいと言う気持ちを感じていながら他人の視線を気にして動けない
ただ一言
「宜しければどうぞ」
…と言えば済む話なのに
それだけのことなのに 他人の視線と言い訳しつつ実行出来ない
とんだ偽善者だ
人のせいにして自分を正当化し、このちっぽけな卑しい心を守っているのだ
僕は弱い人間…
偽りの優しい心を育みながら今日もただ生を貪り生きている
自分と言う人間の小ささに嘆き苦しみながら
今日も僕は生きている
鋭い薔薇の刺が心を締め付けながら
…いつか浅ましい僕と言う人間が永遠に解放されるその日まで…
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