ベジータの息子

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なんていえるはずもないので 「あー、それプレコっていう魚なんだよ。」 「へー」 「へー」 ダメだ、俺の心が、人生が、侵食されていく。 いつの間にやら冷蔵庫を開けてる関西 「うわ!何も無え!何食べてるの?」 「いや、いっぱい買ったら腐っちゃうじゃん。一人暮らしはこまめに買うもんだよ。」 「そうだよねー!」 そういえば、ロリも一人暮らしだったか。 「あれ?この鍋は・・・シチュー?」 「シチュー」 「すげぇ!痴漢、すごいね!!本当に自炊してるんだ!!」 「ウソついてどうするよ」 「うわー、本当にシチューだよ・・・スゴイねー。」 こいつ、飯とか全部母ちゃんに作らせてるな・・・ で、いよいよ俺のメイン生活空間へ女が侵入。 「ウワッ!キモッ!!なにこの象の像!!」 「それギャグ?」 そ、それは三年前の家族旅行・・・伊豆とかそこらへんのバリ島雑貨店で買ってきたどっかの 神様の木彫りの像じゃないか!! 「腰布つけてるよ。」 「やっぱ恥ずかしいんじゃない?」 今思うと、たぶんこれは俺に気づかせようとしていたのだろう・・・・・・・・・気づかなかったが。 その後も、 「漫画スゴイねー」とか 「あ、キングダムハーツだ。新しいの買った?」とか 「サボテンかよ・・・・・痴漢らしいね」とか 「これ漫画!?・・・ごみ出せよ・・・」 もう赤裸々。俺の部屋、丸裸。 「あー!コンポあるじゃん!CD聞かせてよ!!」 了承もとらずにスウィッチを入れる関西 ヤクい!たしか今、そのコンポの中には・・・・・・・中にはぁ!! 「チャラチャラチャラチャラ~♪やわらか~な~風にだ~かれ~・・・・・・・・」 遅かったOTL 「何の曲?」 「いや、ゲームの・・・」
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