前作までのあらすじ。

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しかしこれまでにアノヒトは、実の最愛の姉・望や、同族殺しの幻妖であり師でもある切羅丸に全てを託され、最期を看取る。 それからアノヒトは、修を含めた五人の仲間を置いて、かつて兄・良牙と共に闘った二人の久神・八神と大希と共に、全ての元凶である幻妖王・神内が住まう居城を攻め入る事に。 後から、もう一人の良牙の仲間・千広も合流する手筈になっており、無謀にもたった三人で城を攻める。 しかし、万単位の大量の雑魚に手を焼いている時、かつて良牙と対立した筈の悟らが半数以上引き付け、和嶽の里からも援軍を寄せられ、道を切り開かれる。 そしてそこには千広の姿もあり、アノヒトが置いてきた筈の五人の姿もあった。 だがその中で修は、一人窮地に陥り、幻妖・鬼斑に襲われそうになる。 その窮地を救ったのが、アノヒトに修を託された八神。 しかもその鬼斑は、数年前に八神の恋人・知沙を殺した憎き仇だった。 死闘の末、八神は遂に鬼斑を討ち取るが、最後の悪あがきに不意を突かれ、八神は修を庇って絶命する。 その事で自分に責任を感じ、強い負の感情が芽生え、我を失い掛けたアノヒトを救ったのが、置いてきた筈の仲間達だった。 五人はそれぞれ、鉄は香兵衛、雹虎と裕紀は彪馬と鴉瞬、雰斗は朱落と激しい死合を繰り広げ、皆順調に勝利を納める。 しかしアノヒトだけが、夜叉と雷二郎の二人相手に苦戦を強いられる。 そんな時アノヒトの耳に届いたのが、死んだ筈の八神と切羅丸の声だった。 それに救われたアノヒトは、辛くも二人相手に勝利した。
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