autumn blue

8/24
前へ
/24ページ
次へ
とりあえずビール、と適当に注文を済ませ、店内を伺う。 客はそんなに多くはない。 カウンターには、俺を含め飛び飛びにしがないサラリーマンが数名。 背向かいにある座敷には、障子がしまって中の様子は伺いしれないものの、賑やかな笑い声が響いている。 『もぉ、何言ってんのよーっ!』 そんな中聞き慣れた、少しキーの高い声に、俺の意識は集中する。 .
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

171人が本棚に入れています
本棚に追加