どくろの赤い舌

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 昔、熊野の山中を、お経を唱えながら修行している修行僧がいた。  その日も、一日中、岩場をくだり、沢にそってのぼり、滝つ瀬をまいて、一心不乱にかけていると、日がおちていた。  うすやみの中、近くに岩室を見つけそこで野宿することになった。
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