どくろの赤い舌

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 修行僧は、どこの誰だろうと思い、夜明けをまって、声がしたと思われるあたりをさがした。  どこを捜しても、人の姿はなかった。  姿はなかったが、樹齢数百年とも見える杉の巨木の根かたに、一体の白骨があった。  白骨は、人体そのものの形で木に寄り掛かっていた。  
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