疑心暗鬼

7/8
36097人が本棚に入れています
本棚に追加
/365ページ
「まったくもぅ、朝から細々とさ~昨日帰る時に指示出してたんだけどな」 店内に戻ってきた佑美は椅子に座るなり愚痴った。 「相変わらず忙しいんだ」 「忙しいって言うよりも、他人任せって言った方がいいのかな。高梨さんも悩んでるみたい」 「ふ~ん」 「さっ、食べよう~~~っと」 いつもと変わらぬ佑美の態度にホッとしたものの、頭のすみには幸太の言葉がリフレインしていた。 朝マックも終え、僕達は大型ショッピングモールへ買い物に向かった。 その途中でも、何度か電話が掛かっていた。 そんな中、ある1本の電話が気になった。
/365ページ

最初のコメントを投稿しよう!