36096人が本棚に入れています
本棚に追加
--佑美は、いつもより早い時間に支度をしていた。
「和久、お弁当と水筒はテーブルの上に置いてるからね」
「ムニャ~」
「聞いてる? 私、もう行くよ」
「ん~~~今日も早出なわけ?」
「新商品の販売が近いから。それと、昨日の女王様コスチュームの感想もまとめなきゃだから。じゃ、行ってきます」
そう言うと、佑美は慌ただしく出て行った。
--佑美は《高梨ガールズショップ》という下着専門のインターネット販売会社に勤務していた。
当初はインターネット販売のみの小さな会社だったが、口コミ効果で売上倍増。
現在ではネット販売上位の会社へ急成長しているようだ。
その売上倍増の張本人こそ、我が妻の佑美だ。そして、佑美の才能をいち早く見抜いたのは、佑美の上司
【高梨秋菜・タカナシアキナ】
高梨ガールズショップ社長である。
最初のコメントを投稿しよう!