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私は今、東京で毎日の生活に追われながら、生きている。
生まれ育った長野を離れ、東京に出てきたのは3年前。高校を卒業した年の春だった。
小さい頃から都会の生活に憧れていた私は、両親の反対をおしきり上京した。
私は、幼い頃から泣き虫で、ツライ事があると、いつも一人で泣いていた。
東京の暮らしは、私が思い描いていた暮らしとはうらはらに、冷たく切ないものだった。
2年間連れ添った彼氏ともわかれ、今は当り前のように水商売に足をそめ。誰に甘えることもなく、ただ過ぎ去る時間を数える毎日だった。
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