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またまた数分後
「ぜぇ…ぜぇ…」
「まだ…やりますか?」
先程と逆の状態
男が疲れた仕草をし、登がボールを回す
「僕の命令はさっさと出てってもらうだけですよ」
登が男に言うと、男は舌打ちし
「覚えてろよ‼」
と漫画のキャラのような捨てぜりふを残し、どこかへ消えた
「良かったですねぇ…さ、子供達はここを使って遊びましょう」
登が微笑みながら言うと、子供達は嬉しそうに登に礼を言い、コートに入った
登はバスケする為に脱いだジャケットをつかみ、ひらひらさせながら部屋に戻ろうとする
「ちょ…ちょっと‼あんた‼」
先程の少女が登を呼び止める
「はい?」
登が振り返ると、その少女を初めてしっかりみた
大人っぽさのあるブラウンのミドルヘアーの少女で、しっかりと引き締まったウエストに細いモデルのようにスラッとした足をもった少女だった
「その…ありがとう…」
少女は貞操が守られた安堵の表情を浮かべた
「いいえ、僕、眠かっただけですから…」
微笑を浮かべ、登はまた歩き出した
「わ…私は…栗原優よ…あなたは?」
「立山登…またあったら声かけてください」
登はそのまま歩き去った…
胸の中に満足感を抱えて…
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