~冬だから…~

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その後の練習中も一言もかわさなかった 哲人君の姿を見るとなんだか涙が出そう… どうして冷たいの… 他の皆にはいつも通り 私にだけ違う… 私何かしたのかな… そんなことを考えるうちに時間が過ぎた そしてそのまま授業へ… 「あ~や、どしたの?」 「いつものあやじゃないね~」 「哲人君と何かあった?」 と色々な友達から聞かれる 私はそんな友達の中でも特に信頼できる詩音ちゃんというポニーテールの男バスのマネージャーに、部室で相談した 詩音「あぁ~…哲人に相手してもらえないんだ…」 あらましを話した後に一言ためた息を吐くと同時に呟いた 詩音「あやが悪いんじゃ無いんだよね?」 「それは…そうだけど…」 詩音「なら待ちなさい、何か悪いなら向こうが言うでしょ?」 「でも…言わずに別れるとか言われたら…」 詩音「…」 沈黙する詩音ちゃんにちょっとびっくりしたけど 「別れたくない…」 そう言って私は何故か溜まってた涙が溢れてしまった 詩音「ふぅ~…あやはね…哲人の事ばっかり考えてる…それは良いことだけど、あまりにも考えすぎると哲人君に重荷になる…違う?」 「でも…でも…」 詩音ちゃんの言ったことに反論出来ない… 詩音「まっ、いづれ…戻ってくるよ」 「う゛ん…う゛ん」 涙で言葉がまともに出ない… 詩音ちゃんはそんな私をそっと抱きしめてくれた 詩音「あやがそんな泣いちゃダメ、かわいい顔が台無しよ」 そう言って泣く子をあやすお母さんのようにずっと抱きしめてくれた
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