~冬だから…~

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~翌日~ やっぱり今日も同じ… ポケットに入れた手 そのポケットは鍵でもされてるのかな… 哲人「さみぃ…」 独り言のように呟く これぞ千載一遇のチャンス! そう思って私は突発的に声を出した 「さっむいねぇ」 哲人「走るか…」 「走ったらもっと寒いよ」 私はゆっくり…一緒に歩きたい そう思ってたけど哲人君は走り出した 「ちょっ!待って!」 制止しようとしたけど男子だから、そしてバスケ部の中でも三番目くらいに速いから私は追いつかない そして止まらずいってしまった だんだん小さくなる哲人君の後ろ姿 それは私達の関係も同じように終わろうとしている気がして悲しみが溢れてきた 「詩音ちゃん…無理だよ…待つなんて…」 そのまま私は羞恥心とかそんなものなど関係なく溢れてくる感情に身をまかせて人目もはばからず泣いてしまった
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