ホラー

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赤黒い微睡みの中に白く淡い光が射している。 そこに近付くにつれ 耳鳴りが大きくなる…   ギ、ギギ ギギ、ギィ… 鈍い音の元を私は暗闇の中を探す。 白い光は徐々に薄れ 私は一つの部屋に着いた。 白い檻は弛く地面に沿って楕円を描いている…   そこには私がいて白い檻を狂ったかのようにガンガン額をぶつけているではないか   グニャりと…段々と私の顔が無くなっていく  どろどろとした液体が 床下に滴り墜ちる。   白い檻は少しずつ広がり、徐々に崩れかかっている。  っ…!?痛い…痛い……!! 檻の外の私は腕に酷い痛みを覚えた。  腕を抑えその場に崩れ込む 崩れ落ちた時 目に入ってきたのは白い檻と人間の形をしていない者… 白い檻が悲鳴を上げる    し、ろい 白い白い緩かな曲線 赤黒い世界   また自分の体を檻にぶつける、 その瞬間また腕が悲鳴をあげる。 !!…そぅだこの檻は私の腕の骨     あの化け物が此方に来た時 どぅなるのだろうか 考えただけでぞっとする…   
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