殺害

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東京都有幻町。 矢島組事務所。 矢島組長「いいか。近いうちに桐島組の組長と話をつける。お前達は自分達の仕事を果たせ。」 組員「へい」 組長「龍。お前は残れ。話がある。」 龍「…」 龍をのこし組員は街へ出ていった。 龍「おやっさん。話ってのは…?」 組長「龍…。この組をお前にやると言ったらどうする。」 龍「今はお返事できません。」 組長「やはりそうか…いずれはお前に任せるつもりだ。そのときは頼むぞ。」 龍がふと組長の顔をみると、赤い光が組長の顔を素早く動いている。 龍「?」 ゆっくりと赤い光は組長の額へと上がる。 そして光が止まった。 その時。二人の右側にある窓ガラスが割れた。 その音と共に組長の額から噴水のように赤い液体が噴出し、龍の白いスーツを真っ赤に染める。 ドサ 組長が横たわっている。 組長は何者かによって狙撃されたのだ。 龍「おやっさん…おやっさああああん!!!!」 額には惨い銃弾の後が残った。 雨の中に響くパトカーの音。 二人の警官が入ってきた。 警官「動くな!!!」 銃を龍にむけた。 龍はあまりに早い出来事に、言葉がなかった。 警官「貴様を殺害の容疑で現行犯逮捕する!!!!」 龍の手には手錠がかせられ、裁判にかけられた。 判決は… 「有罪。5年間の懲役。」 龍は犯していない罪を元に刑務所に入れられた。
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