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「あっ……、あっ……、いっ……、あぁ…、くっ……、あぁ…、んはっ……。」
「マイ……、はぁはぁ……、んっ……、あぁ…」
「アキ……、もう…ダメ、…お願い…一緒に……」
「あぁ……、……はぁ、んっ……、くっ……、あぁ…、イクよ。……んっ。」
「あぁ……、私も……、んくっ……、あぁ…。」
チュッ、チュッパ、チュッ、クチュ、チュッ。
終わりを迎えると必ずキスを求める女だった。
同じクラスの一目惚れから始まった恋愛が思った以上にうまく転がった。
告白をする頃には、殆ど確証を得たうえで言った。
上出来すぎた恋愛は付き合うようになって3ヶ月が過ぎていた。
「なぁ、クリスマスだけどさ……なんか欲しいものある?」
ボクはマイの髪を撫でながら言った。
「えっ~、別にいいよ~。それに…、その日は予備校とかあるし…。」
「あぁ、そうか…、大変だな。」
「ってか、アキも勉強したら?大丈夫なの?受験…。」
「まっ、なんとかなるだろ…。クリスマス、また考えておくよ。」
ボクは暗がりの中、シャワールームへ向かった。
ラブホの延長を払う金なんてなかった。ゆっくりもしていられなかった。
そう……。
この僅かな明かりのベットの上でも、その時のマイの表情を捉えていれば……。
あの日の寒すぎるクリスマスはなかったのかもしれない。
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