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「ありがとうございました~。」
なけなしの高校生の金で出来るだけセンスの良いアクセサリーを買った。
マイが喜んでくれる顔を想像すると自然とニヤけてくるボクがいた。
もう12月も中旬にさしかかっていた。
次の日、何故かそわそわした気持ちで学校へ行った。
「ちょっと、アキ~!!。」
「んぁっ?おはよ。」
廊下で隣のクラスの美沙が朝からハイテンションに声をかけてきた。
「アキぃ~、ついに緒方真衣と別れたって?これからはまた美沙達とも遊んでよ~。しかしさ~、だからあの子は止めとけって………」
「おい、美沙…。オマエなに言ってんだ?」
「えっ?あれ?……ん?いや……、何でもない……よ……。」
「ちょっとまてよ。なんだ、そりゃあ?」
ボクは後ずさりしていた美沙の手を掴んだ。
「にひっ、み~さ~?ゆっくり聞こうか?」
ボクはにっこり笑った。
「ありゃ…、もしかしてわたし…やっちゃった?」
「ははっ、やっちゃったねぇ。」
「アキちゃ~ん。ここは見逃してくんない?」
「うん…、くんないねぇ。ちょっと行こうか…。」
「はぁ~。」
美沙は肩で溜め息をついた。
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