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中学の時から仲の良かった美沙は彼女の知る限りを話てくれた。
美沙はマイと同じ予備校に通っていた。
そこではボクの知らないマイの友達が居るらしい。
その中には特別仲の良い男がいるそうだ。
美沙達がそのマイの友達に聞いた所…。
二人は12月から付き合っていると言われたらしい…。
んじゃあ…、ボクとマイは別れたんだな~っと。
でも…。
残念ながら、ボクには別れたつもりはない。
?????だった。
正直、ボクには信じられなかったし頭の中を訳のわからない何かが渦巻いていた。
「アキ~、あの女に関しては本気だったもんね……。」
「ははっ、まぁねぇ…。」
「元気出して……、大丈夫、また楽しくやってればアキに合う女が出てくるよ。前向きに行こう。」
前向きに行けるかっての…。
それに…。
「まだ、別れてはないよ。」
「えっ?まっ…、そうかもだけど…。」
「わかってるよ。でも、何かの間違いかもじゃん。」
「アキ………。」
「イタい?わかってるよ。でもな…無くしたくないんだ……。」
「………。」
美沙は何も言わずにボクを見ていた。
今思えば…、その時のボクはなんて情けない女々しい顔をしていたのだろうか?それでも、ボクにとってはマイは初めて本当に愛してると言える女性だった。
それまで誰と付き合ったりセックスしても、マイに対する気持ち程の愛を持った事はなかった。
「アキ…もう止めた方がいいよ。これ以上は傷つくだけだし…。」
「………でも、しょうがないじゃん。それでも…ボクはアイツに惚れてんだよ。」
「でも………」
「美沙!!………ありがと、ゴメンな…。言いにくい事言わせて……。」
「…んっ?それは良いけど…、大丈夫?」
「あぁ……ありがと。んじゃあ、行くわ…。」
ボクはその場から動きだした…。
行く所は決まっている…。
しかし…、マイに問いただす事は出来そうになかった。
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