third contact

2/6
前へ
/23ページ
次へ
「…………ちゃん」 うるさい。 もう少し寝かせろよ 「……ちゃんッ!………起きてよ!…」 黙れ。今日は土曜日だ。 「僕を見て!」 その声に気がついて目を凝らしてよく見ると、見知らぬ少年が俺の上に乗っかっていた。 瞳を潤ませながら俺を見つめている。 「だ、誰?」 「僕、葵ちゃんを守りたくて、いそいで大きくなったんだよ!大人になったんだよっ」 大人には程遠いが、リョウが10才前後だったのにくらべて少年は15くらいに見受けられた。 まさか、違う。 リョウじゃない。 リョウが一晩で子供から青少年になるハズがない。 しかし、これがリョウではないとなるとマズいことになる。 俺は見知らぬ少年(それも未成年と)同衾してしまったということだ。 .
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加