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暗闇の中に、誰かが佇んでいる。
短めの黒髪を持ち、少し生意気な顔をした、灰目の撃剣士だ。
見た目は少年だが、よく見ると女に見えなくもない。
首に巻いたゴーグルが、印象的な何処かの無名PKK。
つまり、零。
イコール俺だ。
全く…
こんな訳の分からない状況の中で何言ってるんだろうな…あはは。
見渡す限りに広がる暗闇。どんなに進んでも、走っても、手を伸ばしても
何処にもつかないし、何にもぶつからない。
そんな無限に思える空間に、俺は閉じ込められていた。
「はぁ…マジでどうなってんだよ…」
これ以上進むのが無駄に思えてきた為、ため息をついて座りこむ。
実際に疲れる訳じゃないけど、こんなところにいるのは精神的にキツイものがある。
…は………
………!
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