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水浴び…簡単に言えば『お風呂』。
何ですか?
ミリィさん、お風呂に入りたいんですか?
思わずニヤける顔を、無意識に叩いて普通の表情を作ろうとしたが、無理だった。
…フフフフフ。
風呂。ウケケケケ!
裸。ウキャキャキャキャ!
完全にトウヤの中で何かがトンだ。
「こっちの世界では、水浴びじゃ無くて、風呂に入るんだ。
案内するよ。」
バスルームへとミリィを連れていき、トウヤは一度ドアを閉めた。
そのまま、ドアに張り付いて耳をすますと、ドアごしに服を脱ぐ音が微かに聞こえる。
そして、しばらくして風呂に入って行く音がした。
…さて、行きますか!
意を決して、風呂場へと繋がるドアを開けると…すぐそこに仁王立ちで腕を組み、トウヤを睨むミリィがいた。
途端にドアを勢い良く閉めるトウヤだったが、ミリィはお構いなしにドアをトウヤごと吹き飛ばした。
ベチャッ!という音とともに、壁に叩きつけられたトウヤは「せめて…服を脱いでろよ」という心からの願望を呟きながら、気絶してしまった。
次に目が覚めた時には、既にミリィは風呂あがりらしく、ツインテールだった髪を解かし、タオルで拭いていた。
「ああああ…俺の青春が…」
力尽きた様な声を出すトウヤだったが、次の瞬間には歓喜していた。
何と、ミリィがバスタオルを体に巻き付けただけという格好だったのだ。
「ヌアアアアアア!
男の夢その1!
風呂あがりの可愛い女の、バスタオルのみという姿!
神様!感謝します!
俺は、今日まで生きてきたことに感謝いたします!
ギャーーーー!!!」
トウヤが神様に感謝を捧げ終わった瞬間、ミリィの情け容赦ない攻撃がトウヤを襲う。
トウヤは、ミリィが放った炎玉をくらい、再び気絶してしまった。
「今度から、トウヤを気絶させてからお風呂に入ろうかな。」
何とも物騒なことを呟くミリィだった。
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