帰路

2/2
前へ
/6ページ
次へ
部活も入っていないため、すぐに帰路についた。 自転車に跨り、ペダルを踏んだ。       青。       青。       青。       スピードを出し続けた。       次は大きな幹線道路だ。 この道をずっと行くとやがて東京都心へ着く。 そんな道を渡れば家は近付く。       その道は赤を示していた。       弘人は右手に力を入れようとした。       右手が動かない。       左手も同様。       脳は自分さえも信号無視をしていた。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加