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渡辺ボム、いや渡辺の耳糞は鷲見の体を蝕んでいった。
『これは…何だっ…?』
鷲見はとうとう地面にひざまずいた。
渡辺が鷲見に近づき、耳糞の効果について語り始めた。
『俺の耳糞は外気に触れると超反応を起こして強力な毒物となる。あと2分位でご臨終だぜ、鷲見太志。』
『ぐわぁぁ…くっそぉ…さすがはクールフェ…イス…。俺の…ビューティフル…フェイスが…通用しないと…は…。』
鷲見は最後の言葉を残し、力尽きた。
『全く感動できない遺言だな。葬式で泣けないぜ、おっさん。』
捨て台詞をかけて俺はこの場を去った。
だが、この先にはまだ立ちはだかる敵がいるとは俺は皆目見当つかなかった。
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