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そんなこんで森を歩き続ける二人。
『なあ……さっきここ来たんじゃないか?(゜д゜)』
「こっち見んな。そうかしら?」
『来たよ。迷ったりしないように目印を付けておいたんだよ。』刃物で傷ついた木を指す。
「あら……本当ねいつの間に?」
『森に入った時からだよ。何回ここを通ったか分かるように……これで二回目みたいだ。』
「へえ……じゃあ私達は……つまり迷ったってことね」太陽のような笑顔で言った。
『そうだよ。』
「じゃあさ……魔法で森を燃やそうか?」真顔で言った。
『なに危ない発言してるのお姉さん?((゜д゜))』
「やだな半分冗談だよ(笑)」
笑顔で返すが半分冗談と言うなら半分本気だったのかと脳内でツッコミを入れる。
『まあ……それはおいといてここからどうやって抜け出すんだ?』
コイツに合わせているといつまでたっても本題に入りそうにないのでこっちから発言する。
「うーん……あっそういえばお母さんが地図を渡してくれてたんだ!」
『それを早く出せよ』
ガスッ。ほらまた殴る
『グフッ(x_x)』俺は口から血が出た気がした。
「何か言った?」顔は笑っているが明らかに怒っていた。
『いえ何でもございません(汗)』ウチのお嬢様は反論を許してはくれないようだ。
「そう?ならいいけど……地図によると……ここを右に曲がるんだって」
『そうか。』そう言った時だった。
グウ~~
『ん?』
「……///安心したらお腹がすいたみたい。」
『ならお昼にしようか。』
「私が作るね」鞄から調理用具と食材を取り出す。
『楽しみにしてるぞ』
女の子に料理を作ってもらう事など俺が今まで生きていてなかった。正直楽しみだ。だが俺は後に後悔する事になる。
30分後……
「さあ召し上がれ」目の前に広がる料理達に俺は唖然とした。
『あの……これは何ですか?』緑のブヨブヨした物体に指を指す。
「卵焼き見て分からない?」
卵焼きが果たして緑になるのだろうか?いやそれより何を入れたらこうなるんだ?
『あのさ……今後の為に言っておくけど。これは料理じゃないよ。』
その発言をした瞬間エインは激しい負のオーラを出した。
俺はまずいと思い。
『今度から俺が作るから元気出して。俺も料理得意だから一緒に作ろ……ね?』
「うん(涙)」
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